ブラインドの取付けに必要な下地について
下地とは?
ブラインドやカーテンレールなど、窓まわり装飾における「下地」とは、床や壁・天井の仕上げ材(石膏ボードなど)を設置するための土台で、壁裏(石膏ボードの下)にある間柱や柱、胴縁などの木部を指します。
家の構造によって変わりますが、一般的な木造住宅であれば必ず「ネジが効く場所=下地」があります。
「柱」「まぐさ」「間柱」「胴縁」「額縁」などと呼ばれる場所が下地(ネジが効く場所)にあたります。
また、あらかじめ窓枠の上に「補強材」と呼ばれる専用の下地が取り付けられていることもあります。
取付場所の下地は必ず必要!
「石膏ボードも丈夫そうだから、どこに取り付けてもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、それはとても危険です。石膏ボードだけの場所に取付けた場合、製品の重量や操作による加重によって落下や故障などの事故につながる恐れがあるため、ブラインドは「下地=ネジが効く場所」に必ず取付けるようにしましょう。
取付時に下地確認で注意が必要位置は、窓枠の上の【壁面に正面付け】【天井に直接天井付け】をする場合です。
タテ型ブラインドは重量があり、しっかりとした下地のある位置に取り付ける必要があります。
特に天井面に直接取り付ける場合は、新築でしたら設計の段階であらかじめ下地を入れておくようにするといいでしょう。
既に出来上がっている建物の場合は、管理会社や施工会社、工務店などに下地の位置を確認すると回答してもらえる場合があります。
下地の探し方
下地の場所は建築工法からある程度の特定ができますが、建物や住宅メーカーごとの特徴があるため、一般の方が下地の位置を特定することは困難ですが「下地探し」を使うとより確実に探すことができます。
ホームセンターなどで【針を突き刺して探すタイプ】と【センサーで探すタイプ】の大まかに2種類の下地探しが販売されています。
針を突き刺して探すタイプ(下地チェッカー)
針を壁に刺し、刺した時の感触で下地を探します。
取付位置の内壁が石膏ボードだけの場合は手ごたえなくスッと壁の中に針が入り、下地があるところを刺した場合は木部に針が当たるため最後まで針が入らないようになっています。下地探しの道具はホームセンター等でお取り扱いがある場合が多いです。
センサーで探すタイプは、壁の上で探知器を滑らせることで金属や木材の位置を検出します。
より壁の内部を詳しく知ることができます。
取付前に下地の厚みの確認を
購入した商品に付属しているネジは長さ2~2.5cmの木部下地用です。一般的に石膏ボードの厚みは1.3㎝程なので、下地がない位置に取付けるとネジの半分程度の長さでしか固定されないことになります。一時的に固定されているように思いますが、これではしっかりと固定されておらず、ブラインドの重みや操作コードを引いた弾みに落下する危険性があります。
そういった事故を防ぐためにも下地のある位置にネジを打ち、しっかりと固定させることが大切です。なお、木部の下地以外(コンクリートなど)に取付ける場合は、下地に合ったビスを別途お客様の方でご用意いただく必要がありますので、お取付け前にご確認ください。